秋季大会における鍔競り合いの改善策について(通知)

平成19年6月16日

各校剣道部顧問殿

東京都高体連剣道部 
部長 朝 内 賢 光

秋季大会における鍔競り合いの改善策について(通知)

 

これまで全国高体連剣道専門部では高校剣道の鍔競り合いの改善に取り組み、一定の成果をあげてきました。 

しかし、現在でも試合時間の2/3~3/4近くを鍔競り合いに費やしている状況は変わらず、改善の余地有りと判断し下記の改善策が示されました。 

つきましては、東京都高体連剣道部として、下記の改善策をもとに秋季剣道大会を実施いたしますのでご通知申し上げます。

一、実施する大会     秋季剣道大会(8月22日)
※大会終了後の審判反省会の内容によって、今後継続するかどうかの資料とする

一、審判員に対する連絡  大会当日の審判会議(審判員は必ず出席する)

一、選手に対する指導   大会当日の開会式の前に指導する

一、鍔競り合いの改善策

鍔競り合いに入ったら、試合者は正しい鍔競り合いの攻防から技を出すか又は相互に間合いを切って鍔競り合いを解消しなければならない。(基本的考えとして監督、生徒に徹底させる。)

正しい鍔競り合いの攻防が10秒程度継続しても間合いが切れない場合は、試合者相互が剣先の触れない位置まで間合いを切らなければならない。

上記②で、試合者相互が剣先の触れない位置まで間合いを切る途中で打突しても有効にしない。

間合いを切る途中で打突が出た場合は、主審は「止め」をかけ開始線にもどし試合を再開させる。
(特に反則等の措置はとらない。)

10秒程度鍔競り合いが継続したにもかかわらず間合いを切ろうとしない試合者を反則とする。
(反則の考え方としては時間空費とする。)

<補足>

(ア) この案では、鍔競り合いの攻防および鍔競り合いから技を出す試合局面を約10秒間は保障するという考え方をとった。従って、約10秒間の中で不当な鍔競り合いがあれば従来どおり反則とする。

(イ) 間合いを切った瞬間に即鍔競り合いに入るような試合行動を繰り返す場合は、時間空費の反則とする。

(ウ) 正しい鍔競り合いとは、「手元が上った鍔競り合いにならないようにし、手元を下げて相互に鍔元と鍔元を合わせて、竹刀を交差させること。」という従来の高体連全国大会での申し合わせのとおりとする。